この4冊さえ読めばスルガ銀行の不正融資「かぼちゃの馬車事件」がよく分かる! Vol.2

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不動産投資

かぼちゃの馬車事件」を知るための4冊を紹介しております。

先に紹介した2冊についてはこちらの記事をご参照ください。

この4冊さえ読めばスルガ銀行の不正融資「かぼちゃの馬車事件」がよく分かる! Vol.1
2018年に発覚して世間を騒がせた、スルガ銀行によるシェアハウス不正融資事件「かぼちゃの馬車事件」。ニュースで見聞きしたことがある方が殆どだと思いますが、詳しい内容を知ろうともせずに「投資は自己責任論」を連呼している方も多いのでは...

③スルガ銀行かぼちゃの馬車事件 四四〇億円の借金帳消しを勝ち取った男たち(2021年2月11日発行 著・大下英治)


この著者は「逆襲弁護士河合弘之」も書いています。


凄腕弁護士として政財界では有名な河合弘之弁護士。

河合弘之 - Wikipedia

この河合弁護士が、スルガ銀行シェアハウス不正融資「かぼちゃの馬車事件」被害者団体の代表弁護士として大活躍されています。

スマートデイズ(旧スマートライフ)を突いてもお金は出てこないので、スルガ銀行を攻めて借金を帳消しを狙う作戦は大当たり。

やはり裁判慣れしているだけあって、話の持って行き方がうまいです。

誰もが無理だといったスルガ銀行の不正を暴いて勝利を掴んだストーリーは、まさに事実は小説よりも奇なり。

正直言うと、この1冊だけ読んでもいいくらい「かぼちゃの馬車事件」についてよく分かる内容になっています。

 詐欺事件に遭った愚か者だから死んでいいはずもない。が、困難に直面したときに、立ち向かう人間と、逃げ出す奴がいる。

 河合は思う。

こうした一番大事な場面で逃げ出す人間、自ら闘わない人間は、一生そういう人生を歩む

「スルガ銀行かぼちゃの馬車事件 四四〇億円借金帳消しを勝ち取った男たち」Page.297

これは私も肝に銘じたいと思います。

④かぼちゃの馬車事件 スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏 金融事件史上、最大の逆転劇 (2021年10月18日発行 著・冨谷皐介)


著者は「かぼちゃの馬車事件」の被害者の会「SS被害者同盟」(SSはスマートデイズとスルガ銀行の頭文字)代表。

③「スルガ銀行かぼちゃの馬車事件」と被る部分も多いですが、被害者側から見た話なので臨場感が半端ないです。

報道等では出てこなかった裏側の話があれこれ出てきます。

私は自他ともに認める株主総会好きなので、「SS被害者同盟」のメンバー達がスルガ銀行の株を買ってスルガ銀行の株主総会で大暴れする件(特に2019年の株主総会)は、読んでいて体中の血がブワ~ッとなるほど興奮しました。

また、詐欺事件の被害者になってしまった場合、どうすればいいかがよく分かります。

②「融資地獄」はセオリー的な話が多いのですが、こちらの本は何せ金融事件史上、最大の逆転劇ですから、追い込まれてもうどうしようもない時に繰り出すパンチがもう。。。

心に残ったフレーズがこちら。

「河合先生達に任せっきりじゃなくて、私達でも何かできることがあるんじゃないかな?私は……自分の人生を人に任せっきりにするのが嫌なんだ。弁護士に任せっきりにして、最後に『はい、やっぱり駄目でした」って言われて後悔したくないんだ。そもそも私達は、他人任せにしたせいで大きく騙された訳だから、その失敗を反省しないといけない

「かぼちゃの馬車事件 スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏」 Page.124

裁判でも不動産投資でも、お金を払って物やサービスを購入したら後は何もしなくていいと考えている人は結構多いのではないでしょうか?

私には裁判経験はありませんが、不動産投資に関しては業者に任せる部分と自分で手掛ける部分を分けつつも、空室が出た際は自分でもできることはないか聞いたり自分で考えたりした上で実行に移しています。

「契約さえしていただけたら、後は全てこちらにおまかせください!(+作り笑顔)」と言う不動産業者もいますが、決して鵜吞みにしてはいけません。

河合弁護士も「一緒にがんばりましょう!」と言っているように、これはSS被害者同盟メンバーと弁護団が一丸となって戦ったからこそ勝ち取った結果です。

著者は不動産投資を他人任せにしたことで大きな失敗をしてしまったわけですが、そこから色々な学びを得ています。

巨大組織に勝利した成功談とも成長日記とも読める内容で、どん底に落ちてからあれこれ試行錯誤して勝利を掴む姿に勇気をもらいました。

こんな経験をした人は日本でもそういないでしょうから、SS被害者同盟の方々はかなり経験値を上げましたね。

これからは多少のことが起きても、彼らは動じないのではないでしょうか。

例え大きな失敗したとしても、きちんと目標を定め(「時間を事件前に戻したい」)、然るべき人(河合弁護士たち)に頼り、その上で自助努力も欠かさない(仲間集め、情報収集、デモ、株主総会出席など)。

そういう姿が大事なんだと著者に教わりました。

「投資は自己責任だから騙される方が悪い」などと言って、これらの本を読まないのはもったいないです。

他人の失敗から学べることはたくさんありますから。

それにしても、世の中には色々な弁護士がいて、どの弁護士に依頼するかが勝負の分かれ目だと改めて思いました。

以上、ブログ記事がご参考になりましたら幸いです♪

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