小島拓著・『「タワマン」ブランドの崩壊』。
あれ?この特徴のある外観のタワマンは…
勝どきの「THE TOKYO TOWERS」(ザ・トーキョー・タワーズ。以下、TTT)じゃありませんか!
中央区副議長がTwitterで発言した光害のときのように、TTTが表紙に使われたことについて湾岸タワマン住民やTTT住民が騒がなかったのが不思議ですね。
裏表紙は勝どき駅直結の「勝どきビュータワー」っぽいのですが、微妙にデザインが異なります。
どこのタワマンが分かる方がいたら教えてください。
タイトルから分かるようにタワマン否定本なのですが、つっこみどころも色々。
ここでは、江東区の某タワーマンションの事例を紹介します。総戸数500戸超のこのタワーマンションでは、長期修繕計画に基づく30年の修繕累計コストは50億円以上に及ぶと見積もりが出ているのですが、毎月積み立てられている修繕積立金が増えるペースは計画の半分にも満たないそうです。その差額は約25億円とされており、今後どうやってその差額を埋めるのかが問題となっています。
「タワマン」ブランドの崩壊 Page 076
これが本当の話だとしたら、えらいこっちゃですよね。
こんな重要な話なら「某タワーマンション」と濁さず、マンション名もしくはもう少し具体的な情報を出してほしいところです。(^_^;)
例えば、豊洲6丁目にあるタワマンは屋内プールで毎年200万円近い赤字を垂れ流しており、総会の特別決議でプールから学習室への変更を求めたそうです。
(マンション内EVにその掲示が貼られていました。)
本を出すなら、せめて地名+何丁目くらいの情報は出していただきたいものです。
「某タワーマンション」なら誰だって何とでも言えますから。
「(ケース3)売却したくてもできない、苦悩する台湾人投資家」の章では、次のように書かれています。
「(略)私と同じことを考える投資家が多かったようで、売り物件が非常に増えていたのです。いくら上昇基調であっても、同じマンション内に10件近くも売り物件があれば高値売却は厳しいです。」
「タワマン」ブランドの崩壊 Page 150
私の知人は2021年冬に晴海3丁目のタワーマンション「ドゥ・トゥール」(総戸数1,450戸)の1室を売りに出し、およそ1カ月で買い手が付いたので引っ越して行きました。
同じマンション内で10件以上の売り物件があったにもかかわらず、購入時よりも高値で売却できたそうです。
同じマンションでも階数や眺望、間取り等によって変わってきますので、私の知人の部屋は売り物件の中でも良い物件だったのでしょう。
(ちなみに高層階角部屋ではなく、中層階でした。)
タワマン=出口戦略が取りにくい、とは一概には言えません。
そして、表紙にTTTが載っている割にTTTの具体的な事例は出てこず。
確かにそうだな~と思う話もあるにはあるのですが、なんかおかしい。
よくよく見たら、『不動産会社が書けない「有名大家」の裏話』と同じ著者でした。
なるほど。そういうことでしたか。(^_^;)
【2月読書まとめ】クラッシュ:自動車衝突事故に性的興奮を覚える人々の物語とか気にならない方が難しいと思う 荒野にて:表紙とキャッチからは想像できないほどの悲惨物語だったが面白かった タワマンブランドの崩壊:賃貸か持ち家とで悩む場面は誰しも訪れるので知識は蓄えておくべきだなと pic.twitter.com/qhCAGb7LKh
— 夕凪カレレ (@yuunagikarere) February 28, 2021
#タワマン
— マン点(不動産ブログメディア) (@1manken) December 17, 2020
某住宅ジャーナリストの著書かと見間違えるほどの過激なタイトル…
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価格暴落とゴーストタウン化が始まる!「タワマン」ブランドの崩壊(#小学館)/
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以上、ブログ記事がご参考になりましたら幸いです♪
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